塗装についての考え方
塗装(塗り替え)には、美観の回復・建物価値の向上だけでなく、
建物を塗膜によってコーティングし、紫外線や雨・風などの外部刺激から建物自体を守るという役割があります。
塗りかえの時期について
塗り替えの時期は、場所や条件・塗料の種類によっても異なりますが、目安は外壁で7~10年、屋根で6~8年と言われています。
壁をさわったら手に白い粉がつく・ひび割れ・変色している・カビやコケが生えている・塗膜のはがれ・・・ これらが見られれば「塗膜の保護機能」がなくなっています。
素地の劣化を最小限にくいとめ、早めに塗り替えを行う事は、結果的に建物の寿命を延ばすだけではなくメンテナンス費用をも抑えることになります。
下地調整
外壁塗装後に発生するトラブルの原因は80%以上が下地調整の不良が原因といわれています。
浮いた・剥がれた の原因はほぼコレです。
下地調整って?
・清掃ならびに高圧洗浄(付着物除去)
・専用シーラーの塗布 (上塗り材との密着向上)
語弊になるかもしれませんが、大手メーカーが販売している上塗り材であれば、安価な物であっても下地調整をしっかりして、メーカー推奨の仕様であれば 早々に問題が生じる事が少ないと言えます。
「下地調整」は、塗装工程の中では最も重要な工程なのです。
嫌な思いをしないために・・
以前伺ったお家で、壁面積の半分以上にわたり塗料が密着していない事がありました。
明らかに『下地調整』の手抜きとみられ、浮いている塗膜を完全に剥がして補修していくのですが、剥がす作業+塗装作業となり通常の塗装作業のみの場合より日数がかかってしまいます。
塗り替えの際は後々の事も考えて【上塗り材】ばかり重要視せず、『下地調整』を意識されたらいいと思います。
そして施工後に後悔しないためにも、 充分な知識と経験をもった専門業者をお勧めします。
また、念には念を入れ、数社から「相見積もり」をお取り頂いてから ご検討される事をお薦めいたします。
お施主様自身が業者を選ぶ事ができますし、これが一番身近にできる自己防衛ではないでしょうか。